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落ち葉

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会社の前の道路沿いと道を隔てた道路沿いに桜並木があります。
春の桜の頃はそれはそれは美しいピンク一色となります。
道を隔てた桜並木の後ろでは畑をしていて菜の花が咲きます。
澄み切った青空にぽっかり浮かぶ白い雲、
ピンク一色の桜に黄色の菜の花、
ずーっと背景には山々・・・と
と~ってもいい景色が見られます。
こんな景色を目にしていると自然に心も和んできます。

しかし、秋になりますとこの桜の木から沢山の葉が落ちます。
朝は行き交う車も多く、
掃き溜めた落ち葉が車のスピードで散らかされるのが嫌で
夜、外灯をつけて掃きます。
30分だけと思いながら掃き始めるのですがやっと終わったと思う頃には
1時間半、時には2時間経っている時があります。
掃いても掃いても落ちてくる枯葉にいささかうんざりするのですが、
春の満開の桜の事を思うと
何故かそんな事は思ってはいけないように思えてしまうのです。
夜綺麗になったなぁ~と自己満足しながら、朝出社すると又落ち葉・・・
いずれ又落ちてくるのだからもう自然に任せればいいかと
思う事もあるのですが、
そのたびに思い起こしてしまうのが
学生の頃目にした主人と使用人の話です。
汚れた靴を拭くように命じた主人に
使用人が又汚れるのだから拭かなくてもいいのではと言うのです。
それを耳にした主人が
お腹は又空くのだから何も食べなくてもいいだろうというのです。
この話を思い出すと又落ちてくる枯葉を掃かなくては・・・という気になるのです。